屋根裏のねずみを駆除する方法とは?

天井裏は、ねずみが住み着きやすい場所のひとつです。暖かくて天敵のいない天井裏は、ねずみにとって住み心地のよい環境です。ねずみが天井裏に侵入してしまったら、放置をしていても勝手に出て行ってくれるという可能性は低いでしょう。

ねずみは繁殖力の高い動物です。時間が経てばそれだけ数も増えるため、駆除が大変になるだけでなく、被害も大きくなるため、早めの駆除が必要です。

屋根裏のねずみはどのように駆除したらいいのでしょうか。解説します。

天井裏に侵入するねずみの種類

天井裏にいるねずみは、ハツカねずみまたはクマねずみであることがほとんどです。登る行為が不得意なドブねずみが屋根裏に住み着くことはないため、対策する場合はこの2種類に絞って行うのがよいでしょう。

ねずみが屋根裏に住み着く理由

ねずみが屋根裏に住み着きやすいのは以下の理由からです。

  • あたたかくて住みやすい
  • 人や物の移動がなくて安心できる
  • 繁殖しやすい環境

ねずみは、放置すると被害が拡大する可能性があります。もし屋根裏にねずみがいると思われる場合は、早めに対処することが重要です。

あたたくて住みやすい

ねずみは寒さに弱いため、冬になると暖を求めて家の中に侵入してきます。気温が下がってくるとねずみの被害が増えるのはこのためです。とくに、暖房器具や断熱材によって温められた屋根裏は、ねずみにとって過ごしやすい環境です。

人や物の移動がなくて安心できる

ねずみは天敵から身を守るために、安全な場所を求めて巣を作ります。屋根裏は人や他の動物が侵入しにくい場所なので、ねずみにとって安全な場所と言えます。

そのため、家のなかでも屋根裏を好んで住み着いてしまうのです。

繁殖しやすい環境

ねずみは繁殖力が非常に高く、適切な環境であれば数カ月で数匹から数十匹にまで増殖します。屋根裏は暗くて静かな場所なので、ねずみにとって繁殖しやすい環境と言えます。

天井裏からねずみが走り回る音や鳴き声がしてきたら、あっという間に数が増えてしまうおそれがあるため、早めに対策が必要です。

屋根裏のねずみ駆除に有効な対策

屋根裏は天井が低く面積も狭いという環境にあるため、DIYで対策をするなら以下の方法が有効です。

  • 忌避剤
  • 粘着シート

それぞれの方法について確認しておきましょう。

忌避剤

忌避剤は、ねずみが嫌がるにおいを発生させて追い出すためのものです。一度設置をすれば、1~2週間は効果が持続します。

効果を発揮するには、においがとどまりやすいように、空気の動きが少ない場所が適しています。さらに室内が狭いほうがにおいが充満しやすいため、効果が上がります。そのため、屋根裏は忌避剤の設置に適した環境です。

忌避剤を設置するときは、場所に注意が必要です。ねずみは暗くて狭い場所を好むため、部屋の中央だけでなく、部屋の隅や家具や物の裏側などにも設置をしましょう。

忌避剤は、ねずみを追い出すだけなので、死骸が残りません。巣や糞の始末はありますが、ねずみの姿を見たくないという人におすすめです。

粘着シート

屋根裏のねずみ駆除をDIYで行うなら、粘着シートも有効な手段です。粘着シートは、強力な粘着剤で覆われたシートで、ねずみがシートの上を歩くと足にくっついて捕獲するものです。複数枚設置することで、複数のねずみを同時に捕獲できます。

粘着シートは、床一面に敷き詰めるように設置すると効果的です。屋根裏は面積が狭いため、枚数が少なくても効率的に捕獲できる可能性が高くなります。また、狭い場所でもできるため、屋根裏に適した駆除方法と言えるでしょう。

屋根裏のねずみを駆除するときの注意点

屋根裏のねずみを駆除する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 安全対策
  • 侵入口を塞ぐ

それぞれの点について確認しておきましょう。

安全対策

ねずみの死骸、糞尿や巣材には、人間に害のある病原菌が含まれています。素手で触ると感染するおそれがあるため、駆除する際には、マスクや手袋を着用して、感染症予防対策をしましょう。

また、ねずみが死ぬと、体に付着していたノミやダニが離れて室内に散ってしまうおそれがあります。放置をすれば人間やペットの健康被害につながるおそれがあるため、殺虫剤などを使用したほうがよいでしょう。

侵入口を塞ぐ必要がある

駆除した後は、ねずみが再び侵入しないように、侵入経路を塞ぐなどの対策が必要です。屋根裏に侵入しやすい経路は、たとえば屋根や壁、瓦の隙間や、通気口などがあります。

また、1階から侵入したねずみが壁の中を通って屋根裏に侵入する可能性もあるため、家全体を確認する必要があるのです。

ただし、ねずみは1,5cmほどの隙間があれば通り抜けられるといわれており、すべての侵入経路を塞ぐには手間と時間がかかります。

そのため、ねずみ対策は専門業者へ依頼することも検討する必要があるでしょう。

ねずみ駆除業者ながらすべてをお願いできる

屋根裏に侵入したねずみを駆除するのは簡単ではありません。また、駆除した後は、健康被害を防ぐために糞尿の片付けや室内のクリーニングも必要です。

さらには、被害の再発を防ぐために侵入経路を塞ぐことも欠かせません。DIYでやれないこともないのですが、心配な人はねずみ駆除を専門とする業者に依頼をしましょう。

ねずみ駆除業者は、クリーニングやリフォームを行っているところも多いため、駆除だけでなく、その後のメンテナンスやフォローまで行ってもらえます。

ただし、ねずみ駆除の金額には規定がないので業者選びには注意が必要です。インターネットで検索してでてきた業者に依頼をしたことで高額な料金を請求されることも珍しくありません。

そのため、ねずみ駆除業者に依頼するなら、かならず市役所に連絡をしましょう。市役所に相談すれば、日本ペストコントロール協会に加入している優良なねずみ駆除業者を紹介してもらえます。

高い技術力の施行を適正料金をしてもらえるため、安心してねずみ駆除を任せられます。